2018年現在、日本では、およそ892万頭の犬が飼育されています。 

犬を飼育する目的も、コンパニオン・アニマル(伴侶動物)として犬を家族同様に扱うようになり、また、飼育環境も屋外から屋内飼育に変化しています。飼育の目的や環境が変化すれば、当然飼育の方法も変化すべきですが、まだまだ家族の一員としての犬の飼育方法やしつけ方が浸透しているとは言いがたい現状であり、多くの飼い主が、家族としての犬の飼い方やしつけ方が分からないことから様々な問題行動で困っています。その証拠に、麻布大学介在動物学研究室の調べでは、およそ80%の飼い主が犬との暮らしで何かしらの問題を抱えており、愛犬との暮らしが必ずしも幸せなものとは言い切れないようです。

20~30年前頃に比べれば、犬の社会的な地位は向上し、より多くの人が犬を家族の一員として大切に飼育するようになってきました。しかし、いざ犬を飼ってみると、飼育方法が分からず問題を抱えてしまうことで、今後、家族の一員として犬を飼うことが非常に困難で、特別なことと認知されてしまうかもしれません。ペットブームによって、一端は犬の飼育頭数は増加したものの、最近では徐々にではあるが年々減少傾向にあります。これら減少してしまった理由としては、様々な要因が考えられますが、ペットブームによって一度犬を飼育した飼い主が、犬の飼育に対してマイナスのイメージを持ってしまい、再び犬を家族の一員として迎え入れようとは思わなくなってしまったことも一つの要因かもしれません。

もちろん、衝動的に犬を飼育することを進めるわけではなく、高い意識をもって犬を大切に飼育する人が増えていかなければなりませんが、動物の中で人と最も関わりが深く「人類最良の友」とされ、身近な存在であるはずの犬が、正しい知識や情報が浸透しないために人にとって特別な動物になってしまうのは非常に残念なことであります。

犬との関わりが深い欧米諸国では、時代の変化に合わせながら互いにとって最良のパートナーとしての関係を築いてきました。一方、日本ではペットブームによって犬の飼育目的と環境が急激に変化したため、まだまだその変化についていくのが難しく、具体的な飼育方法や関わり方について分からず困っている飼い主も多くいます。今後、家族の一員として犬を迎え入れることを文化として定着していくためには、ドッグトレーナーや獣医師、動物看護師、トリマー、ペットシッターやペットショップなど犬に関わる業界全体で飼い方やしつけの方法について情報提供を行い、飼い主と犬との関係構築をサポートする必要があるのではないか?と考え、オンラインでしつけや犬の行動、習性を科学的に学べる当サイトの設立に至りました。

鹿野 正顕

スタディ・ドッグ・スクール® 
校長 鹿野 正顕